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#人材育成

リーダー全員に習得させたい社会的・法的な組織リスクへの対応知識と効率的な学習方法

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不確実性の高い現代、リーダーに求められる知識・スキルは日々変化しています。マネジメントや経営の基礎スキルに加えて、テクノロジーの進化や社会情勢の変化に対応するための幅広い知識や思考はもちろんのこと、社会的・法的な組織リスクへの対応も必要とされています。

また多様な価値観を持つメンバーや、働く環境そのものが変化する中、例えば「テレワークで働く部下のメンタルヘルスへの配慮」や「情報漏洩のリスク管理」など、問題が発見しづらい状況下で適切に対応しなければならないケースも増えています。

本記事では、これからの時代のリーダーに新たに必要となる学びの内容を整理し、これらの知識を多忙なリーダーが効果的に身に着けるための学習方法を考えていきます。

1 . 組織のリスクマネジメントに必要な「リーダーの必須知識」4選+1

(1)コンプライアンスと倫理

現代のビジネス環境では、コンプライアンス(法令遵守)やビジネス倫理がますます重視されています。これらは企業の持続可能性に直結する重要な要素です。リーダーには適切な意思決定が求められると共に、法的リスクを正しく理解し組織全体に浸透させる役割があります。

例えば労働基準法など働く人々に対する法令や、データの取扱を含む個人情報保護法・GDPR(General Data Protection Regulation = EU一般データ保護規則)などの情報管理も求められます。また近年はSNSの浸透に伴い 意図せず企業価値を損なうリスク も高まっており、社員一人ひとりが企業倫理を適切に理解し、部下に適切なガイダンスを提供できることが求められます。

(2)情報セキュリティとサイバーリスク対策

DX(デジタルトランスフォーメーション)が進む中、情報セキュリティの管理は組織の生命線とも言える重要な要素です。リーダーは、IT部門に任せきりにせず、自らも一定の知識を持ち、メンバーに適切な指導をすることが求められます。

特にリモートワークやクラウドサービスの活用が増える中で 不正アクセスのリスクは高まって おり、近年は大手企業による 個人情報漏えい なども社会課題化しています。リーダーは自らが情報セキュリティポリシーを遵守しながら、現場の運用を適切に指導する役割も担っています。

(3)メンタルヘルス

リーダーの役割として、「成果を出す」だけでなく、「メンバーが健康的に働ける環境を整える」ことも重要 です。職場のストレスやメンタルヘルス不調が生産性に大きな影響を与えることが明らかとなっている一方、実際にどうメンバーと向き合えばよいかわからないリーダーも少なくありません。

心理的安全性を確保することで、メンバーが安心して意見を言える環境が整い、チームの生産性向上につながります。また、自らメンタルを整えるセルフケアも非常に重要です。

(4)ハラスメント対策

2020年のパワハラ防止法(改正労働施策総合推進法)の施行により、企業にはハラスメント防止対策が義務づけられています。例えば 会議での不適切な発言(威圧的な言葉遣いや個人攻撃)やプライベートな内容への過干渉、無自覚なジェンダー・ハラスメントなど リーダー自身が無意識にハラスメントを引き起こすリスクもあります。

また、リーダーは、ハラスメントを「発生した後に対処する」のではなく、「発生しない職場環境をつくる」ことも求められるでしょう。

(+1)多様性とインクルージョン(DEI)

組織のリスクではありませんが、組織の成長機会として、多様性とインクルージョンの重要性も増しています。企業のグローバル化やリモートワークの普及により、異なる考え方や文化を持つ人々が協働する機会が増える中、多様性を尊重しつつ一体感のあるチームを築くためには、意識的なリーダーシップが必要です。

多様な価値観やバックグラウンドを持つメンバーが 公平に活躍できる環境を整え、これらを活かしたリーダーシップを実践することで チームの創造性と生産性が向上し、組織全体の力を最大化 することにつながります。

2 . 社員と育成担当者の両視点で効果的な学習環境を整えるには

このように、これまで重視されてきたビジネススキル以外にも、リーダーに求められる知識が多様化しています。また、業務とマネジメントで多忙なリーダーも多い中で「どのように育成し、実務に活かしてもらうか」を課題に感じる人事担当者は多いでしょう。

ここからは、社員と育成担当者の両方の視点で、最適な学習環境を整えるために押さえておきたいポイントを3つご紹介いたします。

(1)効率的に学習ができる

忙しいリーダー層の育成では、良質な学びを効率的に学習できることは重要なポイントです。スキマ時間を活用して、体系的な質の良いインプットを行うことも有効です。

またモチベーションを保つためにも、学びが必要だと感じるテーマについて優先順位をつけて取り組み、学びきることも重要でしょう。

(2)学習状況や知識の定着度合いを可視化できる

学習時間を可視化したり、知識の理解度のチェックを行える環境を整えることも工夫したいポイントです。これにより、受講者は現状を把握しながら学習でき、学びの振り返りにもつながります。

また、育成担当者の視点では、これらのデータを活用すれば、学習を促進したり、施策自体の効果を測ることが可能となります。

(3)学んだ知識が定着し、実務に繋がるようアウトプットを行う

学びを実践に結びつけるためには、学ぶことがゴールとならないよう、学んだ内容を振り返りつつ、アウトプットを行うことが大事です。社員が学びを振り返り、自身に引き寄せてアウトプットを行ったり、業務の中で実際に意識して実践までできるとより効果的です。

このような学習環境を整えて、多忙なリーダーの学びをインプット中心の「一時的な研修」としてではなく、アウトプットも含めた「業務の一部」として根付かせることがポイント です。
そしてこのプロセスを効率的に行えるサービスに「GLOBIS 学び放題 プラス」があります。

3 . リーダーの成長を加速させる「GLOBIS 学び放題 プラス」の活用

「GLOBIS 学び放題 プラス」は、幅広い知識を動画で手軽に学べる「GLOBIS 学び放題」と、アウトプット重視のeラーニング「eMBA」がセットになった、リーダー育成に最適なデジタルサービスです。

「GLOBIS 学び放題」は、ビジネスの基礎スキルから最新の知識まで、3分から学べる3,900コース以上* の動画が学び放題のサービスで、「eMBA」はグロービス独自のケースメソッドを用いた充実したインプットと豊富なアウトプットで、特定の知識を深く学び切ることができるeラーニングです。(* 2025年4月時点)

「GLOBIS 学び放題 プラス」では、先にご紹介した「リーダーの必須知識4選+1」に関する学びもご提供しており、中でも「eMBA」では、標準学習時間3時間のショート科目としてこれらの知識をしっかりと身に着けることができます。

「GLOBIS 学び放題 プラス」の以下の特長は、これからの時代のリーダー育成において特に効果的です。

(1)必要なスキルを体系的に学べる

「情報セキュリティ」「ハラスメント」「人材マネジメント」など、明確な目的・課題を持って取り組みたいテーマについては「eMBA」を中心に学ぶのがおすすめです。現代のリーダーに求められる知識がカリキュラムに組み込まれ、体系的、かつアウトプットを重視しながら学ぶことができます。

GLOBIS 学び放題 プラスのeMBAとは?

また「GLOBIS 学び放題」にも、特定の学習目標やテーマに基づいて体系的にコースを組み合わせた「ラーニングパス」機能があります。ラーニングパスに沿って動画学習を進めることで、迷わず目的に沿った学びを効率的に進めることができます。

(2)実践につながるインタラクティブな学習体験と豊富なアウトプット

「eMBA」は単なる講義型の学習ではなく、自らが主人公となり、同僚役のキャラクターと共に学びながら、実際の業務で起こりうる課題を解決するストーリー仕立てのシナリオで進行します。シナリオの途中で思考を促す入力指示や、学んだことのアウトプットを促す問いかけがあり、インタラクティブな学習コンテンツである点が大きな特長です。

また各科目には豊富な演習問題が用意されています。一時的なインプットだけで終わらせず、学びの定着に繋げます。加えて、学習の総仕上げとして、時間制限と合格基準を設けたスキルチェックテストがあり、育成担当者の皆様は詳細なデータも入手可能なため、知識の定着度合いや学習への取り組み度合いを測ることが可能です。

(3)忙しいリーダーでも学びやすい

マネジメントや現場業務のリードなど、会社の中核を担う忙しいリーダー層の社員に対し、同じ場所・時間を確保して集合研修を実施するには調整工数がかかります。また事前課題の案内や提出など、十分に管理することも育成担当者を悩ませるポイントではないでしょうか。

「eMBA」は自分のタイミングで学習を進めることができるeラーニングのため、社員個々人の都合にあわせて学習を進めることができます。また一部の集合研修をeラーニングに置き換えることで、より対面型が適した研修に時間やコストを集中的に投下することにも繋がります。

「GLOBIS 学び放題」は、短時間で学べる動画コンテンツが豊富に揃っており、スキマ時間を活用して気軽に学習を進めることができます。受講期間中はどんなコンテンツも自由に学び放題であるため、英語やExcel等のオフィススキル、ITスキルなど必要な知識を社員個々人のニーズに合わせて学習することも可能です。

4 . まとめ

これからの時代のリーダーには、従来の経営スキルに加えて、組織リスクマネジメントやダイバーシティへの対応等、時代の変化に対応するための新たな知識が求められます。しかし、これらを従来の集合研修で学ぶには時間やコストの制約があるため、「GLOBIS 学び放題 プラス」のようなeラーニングを適切に取り入れることは非常に効果的です。

様々なリスクをはらみ、多様性が求められる昨今だからこそ、自社の状況に即した効果的な育成方法を検討することで、組織全体の成長と競争力向上につなげていきましょう。

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